11/05/10 03:05:02.25 yvbyH65O
びっくりした。
フィスクと言えば,馬鹿テクだが,音が汚く,変な癖のある演奏で,
パガニーニのカプリースなどは全然弾けてないのにガチャガチャ弾いてるだけ
と無視していた。
ところが,最近のテデスコ作品集やセゴビア編曲などのセゴビアにちなんだ曲ばかり弾いているやつ
何かを聴くと,馬鹿テクはそのままで,深い音色,堂々たる歌心,多彩な表情,凄まじいダイナミクスと
凄い理想的な演奏に近くなっている。
ちょっとアクセントが強すぎるのとアクの強さは残るものの,正に巨匠風の演奏で,弾かれる音楽そのものが
次は何が出て来るのかとフレーズごとにわくわくする演奏だ。
セゴビアが晩年評価しているのは勘違いかと思っていたけど,こちらの理解不足だったようです。
脱帽