11/04/28 21:37:07.23 dONiyHQI
続き
ジョンがギター愛好家達の村へ出かけてインドローズの国産ギターで、
つまらないカヴァティーナのソロを弾いて村中をねり歩く。
そこへおっさんが出てきて、ハカランダのギターで「火の鳥」を弾いてジョンをこらしめる。
そうすればギター愛好家達も、ハカランダが素晴らしい裏板で
おっさんが凄いギタリストだということがわかって、おっさんのところに遊びにくるだろう、
と言うのでした。
「しかし、それではジョンの才能が枯渇しているみたいではないか。」
としぶるおっさんを、ジョンは無理やり引っ張り、
ギター愛好家達の村へ出かけて行きました。
計画は大成功。
ギター愛好家達はおっさんのところへ遊びにくるようになりました。
毎日、毎日、ギター愛好家達は
「やっぱりギターはハカランダだよね。」
と言って村から山へ、三人、五人と連れ立って、海外の名器を弾きに来ました。
こうしておっさんには愛好家の友達ができました。おっさんはとても喜びました。
しかし、日がたつにつれて気になってくることがありました。
それはあの日から訪ねて来なくなった、ジョンのことでした。
続く