11/07/19 22:57:34.27 JPl4FUD+
>>320
面白い想像ですね。
けれども、僕はその反対で、
ヴァイスなど当時のリュート奏者はナイロン弦や歯車式を使うというのはちと考えにくいです。
例えば、多鍵式トラヴェルソは18世紀の前半か中頃には作られていたのですが、
19世紀の終わりになるまで、音色が悪いとかの理由であまり普及しなかったと言います。
ブラームスはヴァルブホルンよりナチュラルホルンを好んでいましたし、
現代だと、チェリストのスティーヴン・イッサーリスはガットを愛用しています。
ただ「利便性が良い」だけでは決して使われないと思うのです。
実際、僕も初めはナイロン弦を使っていましたが、
とても無機質な音色で、撥弦しづらく、
このままでいたら楽器を弾く事自体嫌になってしまうと思い、
今のガット弦を張ったよりヒストリカルな楽器に持ち替えました。
歯車式についてはどういうものなのか良く分かりませんが、
個人的にはあまり優美な形ではないので好きではないです。
322:休廷楽長 ◆pbuchyzkG.
11/07/20 02:39:13.81 tdy7lQVf
>>321
>例えば、多鍵式トラヴェルソは18世紀の前半か中頃には作られていたのですが、
>19世紀の終わりになるまで、音色が悪いとかの理由であまり普及しなかったと言います。
レオナルド・ダ・ヴィンチの残した様々なスケッチの中に完全なキーシステムを備えたフルートがあるそうですね。
どんなに便利なものであったとしても受け入れられるかどうかは今日でも変わりはありません。
バッハはベルリンでピアノを弾きましたが彼はピアノを受け入れませんでした。
323:電気羊
11/07/20 03:34:00.64 3ervYAvz
>>322
>レオナルド・ダ・ヴィンチの残した様々なスケッチの中に完全なキーシステムを備えたフルートがあるそうですね。
そういうのもあったんですね。
当時の技術で可能なものがあっても、音色などが受け容れられなかったので普及しなかった話は聴きます。
ようやく受容されてきても、拒否反応を示す人がいたようで、
トラヴェルソ奏者の前田りり子さんの著書にワーグナーがベーム式フルートを、
「ショームみたいな音だ」とか嘆いていたのを読んだ記憶があります(曖昧ですが・・・)。
当然といえば当然かも知れませんが、
当時と今の感覚というか、認識とか美学とかが違うからなのでしょうね。
324:名無しの笛の踊り
11/07/20 08:50:23.99 sYJ6/Q2C
>>323
「その大砲を撤去せよ!」というエピソードね。
それは極端にしても、ベートーヴェンやシューベルトは
ベーム式フルートを見ずに死んでいるんだよね、時代的に。
325:休廷楽長 ◆pbuchyzkG.
11/07/20 11:49:51.71 tdy7lQVf
>>324
ベーム式ほどではないにせよ、キーシステムを備えたフルートが登場し始め、バロック式のトラベルソと共存していた時代です。
ロッシーニはベーム式フルートを受け入れたようですが…
時代を古楽器に合わせるとシャンボニエールは通奏低音を理解せず、
通奏低音が弾けなかった為にお払い箱になったというエピソードは有名ですね。
受け入れていればよかったのに…とは後世の人間だからこそ言えること。
326: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【東電 56.4 %】
11/07/21 01:22:44.96 F+IIvaIk
てすと
327:電気羊
11/07/21 11:44:19.39 iaz+LjB4
>>324
>ベートーヴェンやシューベルトは
>ベーム式フルートを見ずに死んでいるんだよね、時代的に。
そうですね、ベーム式は多分無かったと思いますが、
休廷楽長さんが>>325で言うように、一鍵式フルート(=トラヴェルソ)と
多鍵式フルートが並存していた時代でした。
多鍵式が演奏の容易さから、アマチュアを中心に好まれていたらしいですが、
フルートの名手達はキーシステムからくる制約からむしろ一鍵式を好んでいたらしいです。
>>325
歴史にifは無いと言いますね。
>シャンボニエールは通奏低音を理解せず、通奏低音が弾けなかった
そういえば、ヴァイオリンのルクレールは通奏低音を書くのが苦手だった、
という事を聞いた事があります。真偽は分かりませんが・・・。
二人とも通奏低音が得意ではないにも関わらず違う運命を辿ったのは、
生きた時代のせいなのでしょうかね(どちらもbad endですが)。