11/11/03 23:06:39.82 K6WjoGpE
>>312
第1楽章の緊密な動機の発展。第2主題および結尾のとてつもない美しさ。
特に対位法的な扱いのうまさ。
第2楽章はショパンが書いた唯一のスケルツォらしいスケルツォで
さわやかさが素晴らしい。
第3楽章はややだれるところがなきにしもあらずだが、第4楽章の
緊迫感が救っている。
ABABAの形式で主題が戻るたびに伴奏の音価が短くなりスリルを増す。
そしてBのめまぐるしい転調。2度目のBからAに戻るところ、なぜか
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァから再現するところ
との雰囲気の類似性が気にかかる。確かほとんど同じ頃の作曲のはずだが
偶然の一致だろう。とにかく、左手が「さあ、主題よ戻ってらっしゃい」
と呼びかけるのだ。
そしてコーダ。ピアノの機械的音型を半音で上向スライドし、頂点で
今度は別の機械的音型を半音で下降スライドさせるところなど、とても
憎い書法だ。
とまあ、こんなところかな。
ともかく彼が書いた多楽章作品では一番均整がとれていて成熟している。
この曲のライヴァルはチェロソナタということになる。