11/02/06 13:01:29 Tivf9Ykx0
私は本を仕舞うと立ち上がり、ぽつん、と残された汚物塗れの猫の首を見、公園から出、冬の冷たさを追い払う温かい胸の高鳴りを感じながら自宅に戻ります。
その途中で、姉妹らしい二人の少女に遭遇しました。私は猫の胴体が詰まった箱をプレゼントしました。
メッセージカードには「愛を込めて」と書いてあります。
幼い姉妹は突然のプレゼントに少し戸惑った様子でしたが、にっこりと微笑むと、ありがとうございます、と感謝の言葉を述べ、楽しそうに歩いていきました。
私もまた笑うと、足取り軽く、胸高鳴らせ、自宅へと続く道を歩き始めました。
背中で、またも少女の甲高い悲鳴が、冬の静かな静かな住宅街に響き渡りました。