08/04/26 14:07:37
自分が調べた範囲のメモ(長文スマン)
桜葉の塩漬けの系譜
・野菜などの塩漬けそのものは古来からあり、山本やが元祖かどうかは不明
葉で包む菓子の系譜
・唐菓子(果餅) 椿餅(つばいもち) 平安時代に伝来
詳細不明
・椿餅(つばいもち) 源氏物語・宇津保物語など
上記果餅を改良したものと思われ、日本最古の餅菓子とされる
「藻藍草」に以下の記述
つばいもち、椿の葉を合せて、中にて、飯の粉に甘蔓を入れて、色のうすゆうをきりて用いたるものなり
・笹餅 室町時代に登場
・柏餅 東海道・白須賀の宿の名物 豊臣秀吉の逸話あり
たいそう不味かったと聞く
江戸での普及は山本やの桜餅の後らしいが、詳細不明
・長命寺・山本やの桜餅
最初は桜葉の塩漬けを売り出すが、売り上げがいまいちなので、菓子を工夫
最初はもち米だったり葛餅だったり、最終的に小麦粉の皮となる。
菓子に塩漬けの桜葉を組み合わせたのは山本やの創案と自分は考える。
ただし、餅を桜葉で包むことは柏餅・笹餅等から発想を借りていることは否定できない。
>>191の「さくら餅」は下記資料にも椿餅と一緒に「櫻餅」の記述あり。
名前と上菓子・茶道用・丸い蒸し物であるというだけの情報なので、
今の道明寺桜餅に近いかもしれないが、塩漬けの桜葉を使っている可能性は低そう。
生の桜葉か干した桜葉を皿代わりに使ってる可能性は有る。
桜餅と呼ばれる菓子はあったわけだが、今の道明寺桜餅の元祖というからには
継続性を確認したいところだ。
参考資料:「お菓子の歴史」安森正著他
自分は道明寺のほうが好きだが、山本やの歴史は尊重したいぞ。