05/06/07 13:04:21 BGuyhhaa
「ロバのパン」今もふんわり ネット通じ静かなブーム
「ロバのパン」を知ってますか-。全国で主に昭和三十年代、馬車でパンを売り
歩いたロバのパンがレトロブームの中、インターネットなどを通じて静かにファン
を広げている。テーマソングとなった童謡「パン売りのロバさん」のレコード発売
から五十年。馬車は自動車に変わったが、一部の地域で昔ながらの「ふんわり甘い味」
は守られている。
ロバのパンは昭和初期に始まった行商。これを全国に広め、最大のチェーン展開をした
のは、岐阜県旧谷汲村出身の桑原貞吉さん(故人)だった。京都で独自製法の蒸しパンの
全国チェーンを築いていた桑原さんは一九五三(昭和二十八)年、馬車に蓄音機を積んで
音楽をかけながら売る方法を思いついた。最初は歌謡曲をかけていたが、五五年に
「パン売りのロバさん」のレコードが出ると、数千枚を買い入れて代理店に配り、
テーマソングにした。主流はロバではなく、木曽馬などの小型馬だったが、子供たちに
大人気で、代理店はピーク時で約百六十軒に達した。
だが、車社会が到来、馬車が街を流すのは困難に。自動車を使った業者も次第に姿
を消した。現在、京都市では貞吉さんの孫で、秘伝のパンの製法を受け継いだ三代目
社長の省三さんが軽ワゴン車でパンを売り続けている。同じ材料と製法を守る代理店
が三重県四日市市や四国、九州で計八軒ある。
近年はホームページを見ての問い合わせが多いという。「子どものころに食べた人が
『懐かしい』と言って孫を連れて買いに来てくれる。このまま変わらず続けていきたい」
ロバのパン屋をレコードにしようと思いついたのは、キングレコードのディレクター
だった長田さん。「やがてなくなる業態だと思い、文化としてレコードで残そうと思った」
と振り返る。
昭和三十年代の時代背景と併せて考察した「ロバのパン物語」の著者南浦さんは言う。
「蒸しパンが本物だから生き延びた。見た目と味、においと音、売り子のおじさん。
五感にこれでもかと訴えかけてくるから、みんな忘れない」
<メモ>童謡「パン売りのロバさん」
1955(昭和30)年4月にキングレコードから発売。作詞矢野亮、作曲豊田稔。
同社によると、近年も曲への問い合わせがあり、2002年、11歳と10歳の
姉妹が歌った「おさかな天国」のCD(同社)にカバー曲として併録された。
ソースは
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)