11/07/03 09:13:26.85 LPzInsl40
ここや知恵袋で叩かれている中京病院の皮膚科医の視点からの熱傷治療に
ついてのレポートを見つけた。
URLリンク(drmtl.org)
植皮で有名な病院で、深達性Ⅱ度以上なら自動的に植皮、2週間で上皮化
しない火傷は植皮する治療??
ぜんぜん違うんだけど・・・
多角的視点で真摯に書かれてる。
創傷被覆材も適切な深さ・時期に使うとあるし、消毒の害についても書いて
ある。シャワー・温浴も早期に勧めている。つまり湿潤療法「も」行っている。
最初にある男児の治療もDDB(深達性Ⅱ度)を3週間かけて、植皮することなく
上皮化で治しているしね。範囲もわりと広いのに3週間で上皮化しているの
だから、いわゆる湿潤療法をしているんだろう。
植皮についてもいろいろ専門的なことが書いてあったけど、「受傷後2~
3週間経過しても上皮化を見込めない」という目安が書いてあるが、
「見込める」場合はしないから、男児のような例があるんだろうね。
術例にしても、子供の指をそのまま上皮化させて、拘縮が起きたあとに、
植皮で形成したりと、治療は一様ではないみたいだ。
書いてあるように、「一口に熱傷」と言っても、さまざまな条件で千差万別
で、それぞれの症例で(重症の場合は特に)、治療過程と治癒後の状態も
考えながら治療を選んでるんだろう。いわゆる湿潤療法も含めて。
熱傷センターを抱える病院で、生死を分ける重症患者も多く運ばれる
んだろうから、植皮の手術数は普通の病院に比べて当然多いだろうけど、
深Ⅱ度以上とか2週間で上皮化しない火傷は自動的に植皮の病院なんて
のはひどいデマだよね…