10/05/12 00:19:28 ppHsd1if0
歯と歯の間(鼓形空隙)にできた隙間のことをブラックスポット
(ブラックトライアングル)とおっしゃっていると考えてお話します。
矯正治療が長くなるこブラックトライアングルがより大きくなるとは、
必ずしも言い切れないところがあります。
最近、歯茎が下がってきたとの事ですが、もしも術後矯正治療中に一気
に下がったというのであれば、新しい噛み合わせにより刺激を歯の周り
の骨が受けきれていない可能性もあるので、逆に骨が十分にできるまで
術後矯正治療を長くしたほうが良いという考え方もあります。
ブラックトライアングルを改善する方法としては、歯肉移植や骨誘導体
を使うような歯周外科治療を行う場合と、歯の形が三角形的であった場
合、歯の隣り合う部分を0.3mmとか0.5mmぐらい削って形を修正して、
そしてできた隙間を歯を動かすことによって閉じて歯と歯の間の距離を
短くしてブラックトライアングルを閉じる方法が一般的だと思います。
前者の場合は、歯周補綴(審美歯科を標榜している先生方がやっている
場合が多い)の分野で積極的に行っている先生は少ないかもしれません。
また自由診療になる事が多く保険給付対象にはなりにくいでしょう。
しかし、最近はずいぶんと臨床成績がよくなってきてるようです。
後者の方法は、もしもマルチブラケット装置がついていれば比較的簡単
に行える方法ですが、歯肉が下がりつつあるような骨の状態であれば、
慎重に歯を動かさなければならないでしょうし、バイオロジカルウィズス
といって正常な歯周組織構造を維持するために理想的な歯の位置という
問題もあります。
あと、どちらかというと禁じ手なのですが、隙間をふさぐ様に補綴やレ
ジン充填などで歯の形を修正したりする方法もあります。