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[東京 14日 ロイター] ソニーは14日、デジタルカメラやスマートフォンなどに搭載される
半導体製品のイメージセンサー(CCDイメージセンサー、CMOSイメージセンサー)の生産能力を
来春から2―3年で50%増強する計画であることを明らかにした。
ソニー全体のイメージセンサーの生産能力は、
2012年3月末に月産5万枚(300ミリウエハー換算)の計画だが、
これに加えて14年3月末―15年3月末をめどに同7万5000枚に引き上げる。
ソニーはCMOSイメージセンサーの能力を増強中で、長崎県の半導体工場(長崎テック)の
第3ラインと第4ラインの設備に1000億円を投資するほか、
熊本県の半導体工場(熊本テック)の増強に400億円を投資して、
来年3月末のCCDとCMOSを含めたイメージセンサーの生産能力を月産5万枚に増強する計画。
さらに、ソニーの広報担当者によると、来期以降もCMOSの生産能力を増強し、2―3年をめどに
イメージセンサーの能力として月2万5000枚を追加する予定。
能力増強は、長崎テックにおいて
(1)第2ラインのウエハー設備を200ミリから300ミリに転換、
(2)第4ラインの設備を拡張
―する。
このほかファウンドリー(半導体生産の外部委託)を活用する予定で、
追加の設備投資は抑えていく予定という。
<CMOSを強化、圧倒的ナンバーワンに>
今後、ソニーはイメージセンサーの事業において、格安のデジカメや監視カメラに使われるCCDよりも、
デジタル一眼カメラやスマートフォンの部品需要がある高画質のCMOSを強化する方針。
11年3月期のイメージセンサー事業の売上高はおよそ2500億円で、CCDとCMOSの比率は
ほぼ半分だったが、今期以降はCMOSの売上高がCCDを上回る見通し。
同日ソニーは、長崎テックで、CMOSイメージセンサーの第4ラインの開所式を開催した。
今年10月には、東芝から購入した設備をCMOS用に転用した第3ラインの稼働を開始している。
同社広報によると、同日の開所式では、上田康弘・イメージセンサー事業部長が、
従来のCCDイメージセンサーに続き、CMOS事業でも「圧倒的ナンバーワン」になることを目指す
と表明した。
ソニーの調べによると、11年3月期のイメージセンサー市場におけるソニーのシェア(金額ベース)は、
CCDが59%で、CMOSが32%。
ソースは
URLリンク(jp.reuters.com)
ソニー URLリンク(www.sony.co.jp)
株価 URLリンク(www.nikkei.com)