11/11/11 08:24:07.36
石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは、今冬の灯油供給に万全を期すため、
韓国で灯油を備蓄していることを明らかにした。
震災から8カ月が経過したが、電力不足が懸念される今冬は灯油需要が増える可能性がある
とみており、灯油が不足する事態に備えて韓国から輸入できる体制を整えた。
他の元売り各社も供給に支障が出ないよう在庫の積み増しを進めており、灯油在庫は昨年を
大きく上回っている。
JXエネルギーは、国内シェア約35%を持つ灯油の最大手。
とくに被災地である東北地方では約40%のシェアがあり、供給に万全を期す必要があると判断、
JXエネとしては初めて韓国にタンクを借りて、灯油の備蓄に踏み切った。
借りているタンクの場所や、備蓄量などは明らかにしていない。
JXエネルギーの仙台製油所(仙台市宮城野区)は石油業界で東北地方にある唯一の製油所だが、
被災で稼働を停止したまま。
このため、東北には他の製油所から灯油を運ぶ必要があり、タンカーの不足も懸念されている。
JXエネルギーは国内航路を航行する内航船を昨年より1割多く確保したが、
韓国から灯油を供給する際には、外国航路を航行する外航船を利用でき、タンカー対策にもなる。
灯油の国内需要は減少傾向が続いてきたが、電力不足が懸念される今冬は石油ストーブの
売れ行きが好調で、販売が上向く可能性がある。
実際の灯油の販売量は冬の気温に大きく左右されるが、JXエネルギー以外の石油元売り各社も
灯油の安定供給を目的に、昨年に比べて在庫の積み増しを前倒しで進めてきた。
石油連盟によると、昨年の灯油の在庫のピークは10月末の290万キロリットルだったが、
今年は8月末で300万キロリットルを突破。11月5日現在では352万キロリットルに達し、
昨年10月末に比べて21%ほど高い水準にある。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
“灯油在庫の推移”というグラフは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)