11/11/10 10:23:37.75
ソースは
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「今まで隠していて申し訳ない」―。
20年来の損失隠しがあったことを認めたオリンパス。ウッドフォード社長の解任からひと月足らずで、
時価総額は4分の1に下落した。
社外に知られていない事情はまだ多そうだが、社員たちは以前から会社にさまざまな疑念や反発を
抱いていたようだ。
表面化した例として有名なのが「オリンパス内部告発訴訟」だ。
2009年4月、オリンパスのH社員は、会社が取引先から「機密情報を知る社員」を引き抜こうと
しているのを知った。
そこで上司に「このままでは違法行為になる。会社の信用を失わせかねない」と懸念を伝えたが、
聞き入れてもらえない。仕方なく社内の「コンプライアンスヘルプライン室」にメールで相談することに
した。
■社員タレコミの背景に「内部通報への不信感」?
ヘルプライン室はあろうことか、H氏の上司と人事部に相談メールを転送。
H氏は品質保証部門へ配置転換され、「H君教育計画」と題した書類を渡されて新人と同じ教育を
受け続けた。
部署外との連絡も禁じられ、評価も長期病欠者並みに低くなった。
H氏は、配転は不当として会社を訴えた。
1審では「配転による不利益はわずかで、報復目的とはいえない」という判決だったが、
11年8月の2審判決はH氏への配転命令を無効とし、会社側に220万円の損害賠償を命じている。
配転が「上司による制裁」であったことが認められたわけだが、内部通報の担当部署がこの状態
ということは、上司個人だけでなく、組織、企業風土面で問題があったのではと疑わざるを得ない。
オリンパスの「無謀M&A」について月刊誌「FACTA」に記事が載ったのは、今年の夏のことだ。
「社員のタレコミがきっかけだったのでは?」という声も聞かれる。
H氏の一件で会社の信用が失墜していたことが、メディアへの告発につながった可能性もある。
詳しいことは現社長も「知らなかった」くらいだから、一部社員以外は蚊帳の外だったようだが、
「何かおかしい」という感じは一般社員の間に広くあったようだ。
「株価はそれなりではあるが、実態を表したものではない。
抱える負債の大きさや自己資本比率の低さを鑑みると、いくら利益が出ていると言われても
内視鏡以外に将来性を感じるものがない。(かといって)リスクをとることを極端に嫌う会社なので、
今後何か新しい事業が出てくるということは考えられない」
これは、オリンパスの海外営業部門に勤務していた30代前半の男性が、口コミサイト
「キャリコネ」に10年8月に書き込んでいた内容だ。
-続きます-