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クレハのグループ会社で合成樹脂接着剤の加工・販売のレジナス化成（東京・中央）は28日、
広島県東広島市に新工場を建設すると発表した。電子部品向け接着剤の生産を2013年１月に開始する。
同社は福島県いわき市に主力工場があり、東日本大震災で建物の被害はなかったが、
物流面で影響を受けたことから、生産拠点の分散化が必要と判断した。
広島県によると、震災後、生産面のリスク分散を理由に同県内への工場立地を決めた企業はレジナス化成が初めて。
県土地開発公社が所有する河内臨空団地内に進出。敷地面積は約３万2300平方メートルで、
生産施設や事務・研究施設などを建設する。投資額は約13億円。
従業員数は当初16人程度の予定で、このうち５人を地元で採用する。
将来的には福島県の工場（50人）を超える主力拠点とする。
広島県を工場建設地に選んだ理由としてレジナス化成の高山幸義社長は「用地が広く交通の便がいい」と強調。
原子力発電所から100キロ以上離れていることや津波の心配がないこと、活断層がないこと、
交通の利便性の高さなどを基準に候補地を絞り込んだことを明らかにした。
広島県の湯崎英彦知事は「工場立地における広島の優位性を地道にアピールしていきたい」と話した。
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