11/10/26 09:05:04.94
高層ビルの建設が進むベトナムの首都ハノイから北東へ車で約1時間。
精密板金業の玉吉製作所(本社・静岡県富士宮市)の現地工場がある、バクニン省イエンフォン工業団地。
水田に囲まれる工業団地の中を、労働者を運ぶバスがひっきりなしに走っている。
05年から企業誘致が始まったこの団地には、日系企業4社を含む海外企業23社が進出。
国内約300カ所の工業団地の中には空き地の目立つ団地もあるが、
この団地は、電力供給が安定していることや、労働者を確保しやすいことから用地がほぼ埋まっている。
●08年工場建設
玉吉製作所は、08年に工場を建設。
CTスキャンのカバーやフレームの金属部分の部品などを製造している。
ベトナム人従業員30人と日本人スタッフ3人が常駐。
当初は日本で受注した仕事をベトナム工場でこなしていたが、最近は、現地の日系企業や外国企業からも
発注が増えた。
進出理由について吉田弘宣社長(43)は「日本では先行きも不透明で閉塞(へいそく)感があったから」
と言った。
中国への進出も検討したが、研修生として受け入れていたベトナム人が中国人よりも、熱心に働くため
決めた。日本の20分の1ほどの安い労働力も魅力だった。
手始めに05年に平面設計図をコンピューターで描く部門をハノイに移転。
採用したベトナム人が特殊なコンピューターソフトを操る姿を見て、工場進出に自信を深めた。
進出当初から働くズさん(26)はベトナム人を束ねるマネジャー。
「自分のレベルを上げて会社を発展させたい」と意気込む。
今年3月から働き始めたハオさん(22)は「田舎では仕事が見つからないから幸せだ」。
●中国より良い
悩みは東南アジア諸国連合(ASEAN)内でも最も高い年18・7%とされるインフレ率。
賃金も進出時から2~3割上げたが、高い給与を求めて離職する従業員がいる。
しかし、吉田社長は「賃金や土地の価格が高騰する中国よりはいい。ベトナム進出は間違いではなかった」
と言った。
ソースは
URLリンク(mainichi.jp)
ベトナム人従業員に機械の扱い方を指導する吉田社長(右)
URLリンク(mainichi.jp)
玉吉製作所 URLリンク(www.tamayoshi.co.jp)
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