11/10/22 20:43:35.22
作家で元外交官の佐藤優氏と民主党の原口一博元総務相は2011年10月20日、ニコニコ生放送
「平和~子どもたちの澄んだ瞳を守るために」で対談し、例外品目を作らない自由貿易協定
であるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)締結への動きに関して、両者とも「いま世界は
帝国主義的な体制に戻ろうとしている」と語った。
北朝鮮の金正日総書記は19日、ロシア国営通信であるイタル・タス通信のインタビューに
応じた。佐藤氏によると、「日本との国交正常化に向けては、日本が過去に起こしてきた
犯罪に対して完全な総括をすること。その総括に向けて日本が歩みを始め、北朝鮮に対する
敵視政策をやめるならば、関係の正常化を行う」という"かつてないほどのゆるいメッセージ
"だという。佐藤氏は、金総書記がこのようなメッセージを発した背景について「大きな
与件が変化している」と語る。
「TPPの動きが始まった。TPPで日本とアメリカの提携が強化するということは、中国を
にらんだ動きだと(北朝鮮は考えている)。そうすると北朝鮮は中国と一緒に包囲されたら
困るということで、逃げ出す道(ロシアへの接近)を考えている」
TPP締結の動きが、北朝鮮に焦燥感を生んでいるという。原口氏も、このTPP締結の動きは
「よその国に対して恐怖感を生み出している」と話す。
「TPPはよく日本の中では自由経済・農業と工業の問題だと言われていますが、実はそう
じゃない。ブロック化なんです。ブロックの中において、今すごく帝国主義的な動き。リー
ダーが変わる時はどちらかというとナショナリスティックに動く。そして自分の国さえ良け
ればいいという形になっていく。そこでアメリカと日本を中心としたブロックを作って、
囲い込んでいこうと。よその国から見ると、自分たちの国がはじかれるという恐怖感をそこ
に生んでいる」
と、日本が太平洋戦争に突入するキッカケともされる、1929年の世界恐慌以降の欧米先進
諸国による帝国主義・ブロック経済と同じような動きが現代にもあると述べた。
佐藤氏も、「自由貿易ならばWTO(世界貿易機関)という体制を強化していけば良いのに
、なぜ一種の関税同盟でありブロックであるTPPを結ぶのか」と疑問を呈し、EU(欧州連合)
やロシアのプーチン首相がユーラシア同盟創設を提唱していることを挙げ、
「着実にいま世界はブロック経済化している。1930年代の帝国主義的な体制に戻ろうと
している」
と原口氏に同意した。
ソース:ニコニコニュース
URLリンク(news.nicovideo.jp)