11/10/22 20:25:39.78
今週は、オリンパスの外国人社長解任をめぐる疑惑を扱ったフィナンシャル・タイムズ紙
(FT紙)の記事が、断トツの1位となった。
先週末の14日、日本の新聞各紙にオリンパスのマイケル・ウッドフォード社長の解任を
報じる記事が並んだ。
日本経済新聞:
オリンパス菊川会長「文化の壁越えられない」ウッドフォード社長解職
オリンパス菊川会長「ウッドフォード氏は独断専横的」
朝日新聞:
オリンパス、英国人社長を解任=在任半年で。経営手法食い違い
読売新聞:
「日本人と違った」…オリンパスが社長を解職
どれも、ウッドフォード社長が日本の企業文化を理解できず、自分のやり方を押し通そう
としたことが原因という筋書きで、菊川剛会長の会見をそのまま報道している。
対して、FT紙ウェブ版の第1報は、ウッドフォード氏がオリンパスの企業買収に関する
疑惑を示唆したというもの。
週明けの17日にJBpressが掲載したFT紙の解説記事では、英国の医療機器メーカー買収に
絡んだファイナンシャルアドバイザーへの多額の支払いや、国内企業3社の買収に法外な
金額を支払ったことをウッドフォード氏が追及しようとしたことが菊川会長らとの衝突を
招き、突然の解任になったことが分かる。
『ずばり勝負』先週のゲストの田原総一朗氏も、日本のマスコミの弱腰、批判精神のなさ
に苦言を呈していたが、日本の新聞とFT紙のこの違いはどうしたことだろう。
日経は、20日付で「オリンパス解任騒動、海外メディアが相次ぎ続報」という記事を出し
ているが、これでは全く他人事のようだ。
日経グループの場合には、「日経ビジネス」を発行する日経BP社の辣腕副社長として現在
の日経ビジネスの局長以上の人事に深く関われた方が、今年の6月からオリンパスの社外
取締役になっている。
それ自体、別にとやかく言うことではないが、オリンパスの事件と時を同じくして、私た
ちは日経ビジネスの局長に呼ばれ、「JBpressに宣戦布告する」と言われた。私たちが無料
で高品質な記事を提供しているのが気に食わないのだろうか。
だとすれば、週明けの日経ビジネスが楽しみだ。恐らく月刊誌であるFACTA以上の調査
報道がなされているのだろう。調査報道の権化との触れ込みで前金で驚くほど高い購読料を
取っているのだから。
ソース:JBpress
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)
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(つづく)