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■中古車買い取りで「詐欺師」丸儲け
3800億円超の規模を誇る中古車業界は、平成19年まで成長を続けていたが、20年以降は
減少傾向にある。
成長を支えていたのは、買い取り専業店とオークションの勃興だ。
買い取り専業店では、業界最大手のガリバーやユー・エス・エス、アップルなどが牽引役と
なっていた。ところが22年3月決算では、軒並み前年割れ。そればかりか、アップルは赤字
計上となった。
自動車業界全体も決して好調ではないのだが、ハイブリッド車やエコカー減税の後押しで
活路を見い出そうとしている。それに比べ中古車業界は全体相場が下落し、オークション
価格も下がり続けているのが現状。それが業績割れの背景にある。
こうした状況下、中古車を巡る詐欺や悪徳商法、トラブルが目立ち始めている。今回は
この手の悪党手口を一切合切暴露する。注意して引っかからないようにしてもらいたい。
■買い取り専業店の「ゼロ査定」に注意しろ!
買い取り系のトラブルで多いのが、「ゼロ査定」関連。
乗らなくなった車を処分するには、いくつかの方法がある。新車購入で下取りしてもらう
のが一般的だが、家族の移動や転勤など諸事情で「購入せず売却だけ」ケースがある。
この場合、「買い取り業者のほうが高くなる」と考える人が多い。
実際買い取り業者は広告が多いので目立つし、ネット査定なども行われている。
「いくらかになればいいや」という考えで持ち込む人も多い。
このとき「ゼロ円」と査定されたとしたら、あなたならどう行動するだろうか。
「廃車手続きなど面倒」と思う人は、「タダでも代行費が掛からない分だけいいや」と
考えることが多いようだ。
しかし実はここに「悪のポイント」がある。
■「廃車しかない」→「他業者に転売」
なにが問題かというと、悪質な業者の場合だが、「ゼロ査定」を出しておきながら
平然と他業者に転売、数十万円の利益を出していることが珍しくない。
これは商道徳としてもダメだろう。
「部品取りにもならないし、廃車するしかない。本来なら代行手数料が掛かるが、
キャンペーン中なので無料でやる、と言われて任せたんですが」
という話がある。この人の場合、偶然、他の中古車店を通り掛かったところ、自分の車に
値段がつけられて売られているのを見て驚いたというわけだ。
「価格は50万円で、まあ、とりあえず乗る車という扱いだったですけど、むかつきました。
そこの店で客のふりしていろいろ聞いたら、私の車は30万円で引き取ったことがわかりました。
ゼロ円が30万円ですからねえ」
と、「被害者」は憤懣やるかたない様子だ。 (※続く)
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