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768 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2011/09/19(月) 12:38:42.64 ID:2NbzElwF0 [1/2]
面白い話を一つ。
花王の平成23年度3月期決算短信をみるとね、セグメント情報というのがあるんだ。
それをみると、洗剤等のファブリック部門の売上高は全体の約23%に過ぎないんだが、
営業利益では全体の実に64%を占めている。
つまり、稼ぎ頭なわけ。売上高営業利益率でみると22%・・・そうとうボロ儲けしてます。
ちなみに化粧品、シャンプー等のビューティーケア部門は売上高が全体の46%なのに利益は5%。
売上高営業利益率は0.9%・・・はっきり言ってお荷物・・・
これで計算すると、洗剤等のファブリック部門の売上高が1割落ちると、
全体での売上高は3%減だが、利益は7%も減る・・・
この利益の落ち込みをカバーするには、他部門で売上を増やさなくてはならないわけだが、
ビューティーケア部門単独では売上を2.3倍(!)にしないとダメ。
同じくヘルシア緑茶や歯磨き粉等のヘルスケア部門単独では売上高70%増、
よくここでも出てくる産業向けのケミカル部門でも単独では売上高30%増が必要。
全く利益の出ないビューティーケアは論外として、ヘルスケアとケミカル両部門でどうにかするとしても
ヘルスケア30%増、ケミカル20%増が必要・・・厳しいね・・・
つまり、洗剤を狙い撃ちにされた不買運動は、花王にとっては一番痛いということ。