11/10/18 17:06:35.10
国内で外貨預金が急増している。
外国為替市場では、欧州危機の影響で、主要通貨に対して大幅な円高が進んでいるが、
投資家はドル安やユーロ安は「今が底値」と判断。今後、円安に戻ることによる
為替差益を期待しており、新興国通貨建て預金も人気を集めている。
ただ、欧州危機の拡大で一段と円高が進む可能性もあるほか、新興国通貨は軒並み
急落しており、逆に多額の損失を被る恐れもあり、注意が必要だ。
「円高が進んだことで、外貨預金への反応が高まっている」
ネット専業の住信SBIネット銀行の担当者はこう話す。
同行の9月末の外貨預金残高は前年同期に比べてほぼ倍増。
急激な円高が進行した今春以降、急ピッチで増え、ドル建ては3月末に比べ1・5倍に、
ユーロ建てやオーストラリアドル建ては、1・7倍に膨らんだ。
個人の外貨預金全体の残高は、円高に歩調を合わせるように今年3月末に
初めて5兆円を突破。8月末には5兆1562億円となった。
「個人投資家は、円高局面になると、市場の流れに逆張りし、円売り外貨買いを強める
傾向にある」(市場関係者)ことが、外貨預金増加の背景にある。
ネット銀行を中心に預金獲得の動きも活発化している。住信SBIネット銀は
今月10日から一定額以上の口座開設者に現金千円を贈呈するキャンペーンを開始。
ソニー銀行は、手数料の時限的な割引を打ち出した。
大手では三井住友銀行が、最新の為替相場で24時間リアルタイムの取引ができる
インターネットバンキングサービスを提供し、預金残高を伸ばしている。
中国の人民元やブラジルのレアルや南アフリカのランドなど、新興国通貨建ての
取り扱いも拡大。
KDDI系のじぶん銀行は11日から、個人向け中国人民元建て預金を始めた。
外為市場では、8月に1ドル=75円95銭の戦後最高値を更新した後、
足元は77円台で推移。
ユーロも1ユーロ=100円台を付けた後、107円台の円安に戻っており、
ひとまずは投資家の思惑通りになっている。
ただ、欧州危機の拡大で、世界的に投資マネーはリスク回避の姿勢を強めており、
「再び円高が火を噴いてもおかしくない」(アナリスト)状況だ。
すでに新興国通貨は投資マネーの流出で急落しており、外貨預金に含み損が
発生しているケースも想定される。
外貨建ての投資信託は通貨安と各国の株安の影響で急速に投資家離れが進んでいる。
外貨預金人気がこのまま続くかは不透明だ。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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