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今年1月まで大分パルコが営業していたJR大分駅前のビルを保有する大分開発(大分市)は12日、
パルコの後に入居するテナントのめどが立たないことから、商業ビルとしての再開を断念したと発表した。
ビルの上層階に入居する大分第一ホテルは1年以内に営業を終了する。
大分開発は今後、ビルの売却や取り壊しなどを検討する。
ビルは地下2階、地上12階建てで延べ床面積2万9600平方メートル。
このうち7階以下の2万2270平方メートルを大分パルコが借りていた。
大分開発はパルコの後継となるテナント探しを続けてきたが、
郊外型ショッピングセンターへの買い物客の流出などもあってテナント集めは難航。
商業テナントは3階までにして4~7階はオフィスにする案も模索した。
しかし、フロア改装などに必要な投資額に見合う賃料収入を得られる見通しが立たず、商業ビルとしての再開を断念した。
8~12階は第一ホテル九州(大分市)が借り上げ、客室数136室で宴会場もある大分第一ホテルを営業してきた。
大分開発との10年間の賃貸借契約は今月末に期間が満了するが、
ホテル側は当初、パルコの後継テナントが決まるのを待って契約を更新する方針だった。
大分開発が商業ビルとしての再開を断念したため、賃貸期間を暫定的に延長し、1年以内に営業を終了することにした。
大分駅前の一等地に建つビルにテナントが集まらず、
閉鎖に追い込まれたことについて大分市の釘宮磐市長は
「再生の方向で検討中と聞いていたので今回の結果は残念」とのコメントを出した。
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