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名前も肩書も似ているクルーガーとクルーグマン。だが、経済分析のスタイルは
百八十度異なるようだ。
8月末、米大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長にアラン・クルーガー(50)が指名された。
これは、今後のオバマの経済政策を象徴する人選だと言える。
クルーガーは、「ニューヨーク・タイムズ」のコラムでお馴染みのポール・クルーグマンと
同じく、プリンストン大学で教鞭をとる経済学の人気教授で、名前が似ていることから
お互いのメールが間違えて送られてくることも多いという。二人とも中道左派だが、
その政策的アプローチは対照的だ。
クルーグマンは、マクロ理論を展開するタイプで、政府の支出総額や金利、金融政策、
財政政策などを論じる。一方で、クルーガーはミクロ的な立場をとる。調査対象を限定した
データ重視の定量的分析を行い、規制やさまざまな経済的仕組みによって雇用を促進する
方法を研究している。
これまで、経済政策において共和党との歩み寄りが難航してきたオバマ政権は、今後は
小規模ながら着実な進歩を目指すとみられ、クルーガーがそれに適任だとされている。
同じくプリンストン大の経済学教授であるアラン・ブラインダーは、クルーガーが
選出された意味についてこう話す。
「もはや大規模なマクロ経済学的な政策、つまり景気刺激策を行うことは現実的では
ないが、雇用の創出について何とかする必要はある、というメッセージが込められている」
また、「理想的な世界ならこうするはず」という話を展開しがちなクルーグマンより、
クルーガーのほうが「現実的」だと評する声もある。
だが、クルーガーは今後、クルーグマンのマクロ的な部分を取り入れ、経済全体の問題に
取り組む必要もある。クルーグマンはクルーガーの就任を歓迎しつつ、「問題は政権が
彼の言うことを聞くかどうかだ」と述べている。
◎ワシントン・ポスト
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
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