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東日本大震災の津波被害で、全国2位、4位の生産量を誇る宮城県と岩手県の
養殖カキの今季の収穫が例年のそれぞれ1割程度、1割以下にとどまる見通しだ。
両県で全国生産量の8割を占めるワカメも激減する見込み。消費地・東京では、
カキ、ワカメとも値上がりしており、これから需要が高まるカキは高値が続きそうだ。
三陸沿岸は、海近くまで山が迫るリアス式海岸となっており、海の栄養が豊富で
良質のカキやワカメなどの生産地として知られている。大震災の津波で養殖いかだ
の大部分が流されるなど壊滅的な被害を受けた。
宮城県漁協が、設備の復旧状況や漁業者の意向などを調べ、今季の収穫見込みを
推計した結果、養殖カキ(むき身)は例年の1割ほどの400トン、ワカメは
例年の3割程度の7000トンとなった。
カキは収穫まで2~3年かかるうえ、養殖いかだの復旧費用も高額で、収穫が
見込めるのは、津波被害が軽い一部の養殖業者に限られている。ワカメは秋に種付け
すれば、春先には収入が得られるため、漁船漁業や他の養殖品種からの参入が
相次いでおり、出荷量はもち直しそうだという。
一方、岩手県漁連では、同県の今季のカキやホタテの収穫について、「津波被害を
受けなかったごく一部の施設だけしか収穫は見込めず、例年の1割にも満たないだろう」
と予想。ワカメも設備復旧が進まず「例年の何割程度になるか、想像もつかない」と
している。
●来年用のカキの稚貝をつけるためのホタテの原盤作りをする
カキ養殖業者(宮城県石巻市で)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
●グラフ
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◎URLリンク(www.yomiuri.co.jp)