11/10/01 12:54:58.30 i2jp3UZE
アメリカの経営は何かちょっとおかしいな、と感じることがありました。
それはMBAの授業で、M&A(吸収合併)の授業を受けた時に、「M&A
の中で付加価値はどこから生まれてくるのか」というディスカッションを
したのです。その中でどういう答えが出てきたかというと、例えば会社を
買収する時に借金を増やす。その借金を増やすことによって節税ができる。
これは付加価値なのだというのが一点。もう一点は、買収する時に、既存の
契約を全部、再交渉する。つまり、今まで従業員などと結んでいた契約を
破って、自分たちにとって都合のいいようにつくり直せるというのが付加
価値の源です。こういう話を聞いて、これはどう見ても新しい価値を生み
出しているわけではなく、ただ単に、以前は税金という形で国民に流れて
いた価値、もしくは従業員に流れていた価値を、株主のほうへ流している
だけである。一社二社でこういう経営をしても、害はないのかもしれない
のですが、経済全体がこういう経営になったら、経済が発展しなくなるの
ではないかと、そういう問題意識を持って、この研究を始めたわけです。
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