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住友商事がレアアース(希土類)生産を手掛ける資源会社、米モリコープへの出資を
断念することが明らかになった。レアアースの調達価格など事業を進める上での
条件で合意できなかった。住商は2013年以降、モリコープから年3250トンのレアアースを
調達する計画だったが、この契約も取りやめる。日本向けの供給に影響が及ぶ可能性が出てきた。
住商は昨年12月、モリコープへの出資で基本合意。モリコープが発行する新株1億ドル
(約77億円)分の引き受けに加え、3000万ドル(約23億円)を融資する内容だったが、
白紙に戻す。レアアースの品質に見合う調達価格で折り合いがつかなかったとみられる。
モリコープが保有するマウンテン・パス鉱山(カリフォルニア州)はガラス研磨剤などに使う
セリウムやランタンなどを産出。現時点では中国以外で最大の産出量のレアアース鉱山となる。
モリコープは8月に日本法人を設立済みで、独自に日本向けに供給するとみられる。
ただ商社の関与が減ると、日本企業は量、価格の両面で安定調達が難しくなる可能性がある。
レアアースは世界生産量の9割以上を中国が占める。商社各社は中国依存度を下げる取り組みを
急いでいる。
◎住友商事(8053) URLリンク(www.sumitomocorp.co.jp)
◎URLリンク(www.nikkei.com)