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特定保健用食品(トクホ)が誕生20年
■表示を正しく読む教育を
健康への効果をアピールできる特定保健用食品(トクホ)が誕生して、今年で20年。
名前を知っている人は多いが、表示や広告を読みこなすのが難しい面がある。
「トクホの表示の意味を知っていますか?」。先月、東京都内で開かれた淑徳大学の
連続公開講座「食と健康 イキイキ講座」。健康食品などの情報を伝える民間資格・食品保健指導士の
橋口さちこさんが集まった約20人の受講生にトクホの説明をしていた。
例えば「脂肪の吸収を抑える」飲料。「食事の際にお飲み下さい」と表示してある。
人での有効性試験で、高脂肪の食事と一緒に取ると、血中の中性脂肪の上昇が抑えられたからだ。
つまり、食後しばらくして飲むと効果は薄れる。
講座に参加した横浜市の主婦、福井良恵さん(29)は「説明を聞いて初めて表示の意味がわかった」。
橋口さんは「トクホの効果を期待するなら、表示をよく読んで適切に利用することが大切です」と話す。
調査会社「クロス・マーケティング」(東京)が2009年に1200人を対象に行った調査では、
トクホを「買ったことがある」「知っている」と答えた人は90%。
一方、「どんな効果かわかりにくい」(21%)という声も多く、「薬の代わりになる」(4%)と誤解している人もいた。
独立行政法人国立健康・栄養研究所情報センター長の梅垣敬三さんは
「トクホはあくまで食品。薬のように劇的に必ず効くはずはないのに、拡大解釈されている」と指摘する。
「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」という表示の義務があるが、
不摂生を帳消しにするために使う人が目立つという。
(続く)
ソース
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)