11/09/20 08:15:51.23
ソースは
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未曽有の金融危機「リーマン・ショック」から3年が過ぎた今、外国為替市場は超円高局面に突入している。
その底流には、ともに学究肌の白川方明(まさあき)日銀総裁(61)と米連邦準備制度理事会(FRB)の
ベン・バーナンキ議長(57)の間で垣間見える確執のドラマがある。
金融政策をめぐる両氏の対照的なスタンスを検証した。
世の中、おカネが回れば景気がよくなる。
銀行がカネを貸さなくなると、モノの値段が下がり続けるデフレ不況になる。
ならば、中央銀行が思い切ってカネを刷り、金融機関に流し込めばよい-。
これが、バーナンキ氏の基本的な考え方だ。
同氏は、FRBによるおカネの供給量が足りなかったことが1930年代の大恐慌の原因だとする
経済学者、故ミルトン・フリードマン教授の学説の信奉者だ。
バーナンキ氏はFRB理事になった2002年、フリードマン氏の90歳の誕生パーティーで
「FRBは二度と同じあやまちは繰り返しません」と誓った。さらに
「デフレ克服のためにはヘリコプターからお札をばらまけばよい」とまで言い切り、市場から
「ヘリコプター・ベン」とあだ名されるようになった。
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対する白川氏はお札を刷っても景気や物価の刺激効果は乏しいとみる。
効き目があるのは、不良債権問題などで金融不安が生じているときだとしている。
白川氏は東大経済学部卒業後に日銀に入行。留学先はフリードマン氏を始祖とするシカゴ学派の本拠、
シカゴ大学大学院だ。
担当教授から大学に残るよう懇請されたほどの秀才だが、日銀に戻る道を選び、「シカゴ」とは決別した。
以来、「趣味は金融政策だ」と伝えられるほど日銀独自の理論に固執する。
東大時代の恩師であるエール大学の浜田宏一教授に「日銀流理論は世界的には非常識」と批判されても、
「最新の理論を教えてあげましょうか」と言い返すほどの自信家である。
バーナンキ氏には「違和感を覚える」と周囲に漏らす。
バーナンキ氏にとって十数年もデフレが続く日本は格好の教材だった。
プリンストン大教授時代(1985~2002年)から日銀の政策がいかに間違ってきたかを研究。
FRB入りした02年には「デフレを米国で起こさせないために」、
翌年には「日本の金融政策に関する若干の考察」との表題で講演した。
趣旨は、思い切った規模での量的緩和政策(継続的なお札の増刷)による脱デフレだが、その内容は、
02年に理事に就任した白川氏ら日銀幹部を驚愕(きょうがく)させるのに十分な激しさだった。
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-続きます-