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モスバーガーを展開するモスフードサービスは14日、韓国市場に参入すると発表した。
同社は生活情報紙を発行するメディアウィルグループと、合弁会社設立に関する覚書(MOU)を交わした。
韓国1号店を来年3月にオープンした後、5年以内で30店舗以上に拡大する計画だ。
激戦区である韓国のファストフード市場で、
「日本発の健康にいいハンバーガー」をアピールする。
新会社名は「モスバーガーコリア」。来月設立の予定で、両社が経営と販売を共同で行う。
出資額は非公開で、役員は出資比率に応じて配分される。
モスフードは9月末時点で、台湾をはじめとする7カ国・地域で計261店を展開しているが、韓国での出店は初めて。
1号店の出店予定地は現在検討中だが、旗艦店としての意味合いをもたせるために、
郊外よりも流動人口が多い都市となる見込み。
同社は、韓国を有望市場として、長い間進出先としての検討を続けてきたものの、
すでにファストフード市場が成熟していることから、進出にあたっては、
合弁先や店舗運営ノウハウなどにより慎重な判断が必要であると考えてきたという。
同社関係者はNNAの取材に対し、
「20年来となる台湾での店舗拡大や、他の東南アジア諸国への進出を経て十分な経験が得られた」とし、
「韓国と日本の相互文化交流の深まりを背景に機が熟したと判断。
合弁先にも恵まれたこともあり、今回の進出決定に至った」と説明した。
合弁相手のメディアウィルグループは、韓国で最初に生活情報誌を導入したり、
英自動車雑誌「トップギア」の韓国版などを発刊したりするなど出版事業を行う一方、
不動産や就業あっせんビジネスにも進出するなど、事業の多角化を行っている。
また、台湾料理レストラン「鼎泰豊」を経営する鼎泰豊コリアを傘下に持つなど、2005年から外食産業にも進出した。
同グループは、モスバーガーが日本にいる韓国の留学生や駐在員の間ですでに広く知られており、
旅行で日本に行くならば、必ず訪れるべき「名所」とまで口コミが広がっていると説明している。
■ウエルビーイング戦略
業界関係者によると、韓国の昨年のハンバーガー市場規模は9,000億ウォン(約628億9,000万円)で、
今年は1兆ウォンを突破する見込みだという。
激戦が予想される韓国のハンバーガー市場にあって、モスバーガーコリアは「日本発信」であることと、
「ウエルビーイング」(健康で快適な生活を重視すること)戦略で、
米系ファストフードと地場グルメバーガーとの差別化を図っている考えだ。
同グループのペク・キウン社長は、
「モスバーガーが、安全面や健康面を考慮した『健康にいいハンバーガー』との認識を、
韓国の消費者に植え付けたい」と話した。
注文後に調理を開始するという原則に加えて、野菜などの材料も厳選。
放射能汚染を心配する消費者を考慮して、韓国産を使用する計画だ。
商品には必ず原産地や生産者を明記し、食品の安全性に対する信頼を高めるために万全を期す。
日本在住の韓国人留学生や駐在員を通じて口コミが広がる中、満を持して韓国市場に進出するモスバーガー。
日本発のハンバーガーがどれほど韓国人に受け入れられるかに注目が集まる。
URLリンク(news.nna.jp)