11/09/17 21:02:57.12
欧州自動車市場で、小型乗用車を巡る世界大手の販売競争が激しくなりそうだ。
攻防ラインは販売価格1万ユーロ(約106万円)。韓国・現代自動車傘下の
起亜自動車が来年初頭に9990ユーロの小型車「リオ」を発売。独フォルクス
ワーゲン(VW)は先手を打ち、今年末にリオよりさらに安い小型車「アップ」を
投入する。日本車メーカーは円高克服などが課題だ。
VWは開催中の「フランクフルト国際自動車ショー」で、アップ(9850ユーロ)を
発表した。背景には、欧州で急速にシェアを拡大する韓国車メーカーの脅威がある。
2011年1~8月の現代自と起亜の欧州25カ国での販売シェアは4.9%で、前年同期比
0.4ポイント上昇。独ダイムラーと並ぶ8位だ。一方、トヨタ自動車など日本車メーカー
6社合計のシェアは0.5ポイント低下し、11.3%。欧州最大手のVWは23%と韓国勢を
引き離しているが、低価格を武器に日本車のシェアを奪いながら追い上げる韓国勢は
不気味な存在だ。
起亜自動車は新型リオを欧州で年8万台以上販売する計画。リオより小型の
「ピカント」は8990ユーロとより安い。従来のVWの最安値モデルは「ポロ」の
1万2450ユーロ。現代自の主力小型車「i10」(1万209ユーロ)より2千ユーロ
以上高い。
韓国車メーカーには、7月に欧州連合(EU)との間で発効した自由貿易協定(FTA)
の追い風も吹く。現代自が欧州で来月発売する中型ワゴン「i40」は10%の関税が
免除されるFTAを活用。値ごろな小型車「i30」はチェコ工場で生産するなど
柔軟な戦略を取れる。梁承錫(ヤン・スンソク)社長は「i40の投入を足掛かりに
12年は50万台(10年比4割増)を目指す」と意気込む。
VWも傘下のシュコダ(チェコ)やセアト(スペイン)などとアップの車台や部品を
共通化しコスト競争力を高める。アップの低コスト化には19.9%を出資している
スズキに協力してもらう予定だったが、スズキが提携解消を申し入れたため困難な情勢だ。
●参考画像--VWの『up! (アップ)』
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●参考画像--起亜自動車の『リオ』
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●参考画像--起亜自動車の『ピカント』
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●参考画像--現代自動車の『i30』
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