11/09/14 15:11:32.51
ソースは東洋経済オンライン
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NTTドコモやKDDIに比べて、携帯電話がつながりにくいソフトバンク。
その解消に向けて極秘プロジェクトを始動したことが、本誌の取材で明らかになった。
7月28日、ソフトバンクは東京・汐留の本社に20社弱の通信工事会社を集めて、説明会を開催。
内容は「東京PBプロジェクト 新局建設の概要・コンセプトについて」だ。
PBは「プラチナバンド」の略称で、700?900メガヘルツ帯の周波数を指す。
建物を迂回して届くつながりやすい電波であることから付いた呼び名だ。
ソフトバンクはプラチナバンドの基地局の建設を10月から2年ほどかけて実施。
都内では今年12月からアンテナ設置に着手し、13年3月末までに5割を稼働させる予定。
工事総額は2500億円超とみられる。
「ものすごい規模の工事になる。業界内では、“最後の大型インフラ工事”と言われている」
(中堅通信工事会社のソフトバンク担当幹部)。9月にも正式契約となる見通しだ。
■電波を獲得する前に前代未聞の見切り発注
ここで大きな疑問が出てくる。
現状、電波を管轄する総務省から周波数800メガヘルツのプラチナバンドを割り当てられているのは、
ドコモとKDDIの2社だけ。
ソフトバンクは自社で使えないにもかかわらず、なぜ「PBプロジェクト」なのか。
実は、テレビのアナログ放送終了によって空いた電波のうち、900メガヘルツ帯は携帯電話に
割り当てられる予定。総務省は年末をメドに割り当てる会社を決めるが、ソフトバンクは
この帯域の獲得を見込んで、工事発注に動き出したのだ。
「まだ認可が下りていないのに発注するなんて、聞いたこともない」。業界関係者は異口同音にいう。
それでも踏み切るのは
「トラフィック(通信量)の急増でそうとう苦しく、(900メガヘルツ帯で)一刻も早く
電波を出したいという意向のためだ」(前出の工事会社幹部)。
近年絶好調のソフトバンクを牽引してきたのが、アップルの「iPhone」。
だが、同端末は従来型携帯に比べ、約10倍の通信量を生む。孫正義社長は7月末の決算会見で
「スマートフォン比率を圧倒的に高めた結果、通信がつながらない事態が他社より先に顕在化している」
と苦しい台所事情を吐露。設備投資が急務であることを認める。
900メガヘルツ帯は来年7月から利用が許可される。
同社としては、解禁と同時に電波を飛ばし、負荷が大きい現在の周波数帯からトラフィックを
逃がしたい。基地局建設には用地選定や建物所有者との折衝などでも時間がかかるため、
見切り発車で始めた、というのが今回の背景だ。
“国内の端末出荷台数とモバイル・トラフィックの推移”というグラフ
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