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兵庫県内の発電設備メーカーが、地熱や工場排熱を利用する「バイナリー発電」の
普及に力を入れている。福島第1原発事故を受けて再生可能エネルギーの活用に
注目が集まっており、川崎重工業(神戸市中央区)や神戸製鋼所(同)が製品開発を
本格化させている。
バイナリー発電は、温泉など地中から湧く熱水や工場の排温水を使って、水より
沸点の低い代替フロンを加熱、発生した蒸気でタービンを回す仕組み。比較的低温の
排水でも発電できるのが利点。
川重は九州電力と連携し、鹿児島県の山川発電所で実証試験を始める。本年度中に
出力250キロワットの小規模設備の据え付けと試運転を済ませ、2012~13
年度の2年間行う。
熱の回収技術の向上に取り組むほか、機器の耐食性、システムの採算性を見極める。
実用化の目標時期は未定というが、「離島などの独立電源として有効に活用して
もらえるのでは」と期待を寄せる。
一方、神鋼も今年10月から、工場や温泉旅館など向けに出力70キロワットの
発電装置「マイクロバイナリー」を販売する。100キロワット以下の製品は国産で初。
一般家庭35戸分の電力が賄えるという。
スクリュータービンと発電機のローターを一体化させて密閉し、代替フロンなどが
漏れにくいようにした。装置は高さ、幅とも約2メートル。1台2500万円で、
同社によると由布院温泉(大分県由布市)の旅館が導入を検討しているという。
15年度には年間売上高30億円を目指す。
神鋼は130度以下の蒸気を利用した120キロワット級の蒸気熱源バイナリー発電
システムの開発にも着手しており、12年秋に発売する考え。
◎川崎重工業(7012)--小規模地熱バイナリー発電設備の実証試験実施
URLリンク(www.khi.co.jp)
◎神戸製鋼所(5406)
高効率・小型バイナリー発電システム「マイクロバイナリー」の開発・販売について
URLリンク(www.kobelco.co.jp)
◎URLリンク(www.kobe-np.co.jp)