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アスカネットは、空中に静止画や動画を浮かび上がらせる技術を活用した
「空中ディスプレー事業」を本格的に展開する。
東京都内で今月開いた大規模展示会に試作機を出展したほか、10月に広島市で開く展示会にも参加して拡販する。
企業の店頭看板や案内板など広告媒体向けに空中投影技術を提案し、
4~5年後には既存事業に続く収益の柱に育てる考えだ。
同社が手掛ける「エアリアルイメージング」は、
ガラスを材料にした薄い特殊パネルを使って空中に2次元、3次元の静止画や動画を投影する技術。
スクリーンなしで空中に静止画や動画を浮かび上がらせる。
液晶画面などの被写体から出る光を特殊パネル内で反射・通過させ、空中に被写体と同様の虚像を再現する。
被写体となる液晶画面を床面や机の上などに埋め込めば、
実際のディスプレーなしで静止画や動画を目線の高さで見ることができ、省スペース化につながる。
今年2月に6000万円で国内企業から特許権を取得し、
3月に専任者2人を配置して事業開発室を立ち上げた。
今月1~3日には東京・江東で開催された「サイン&ディスプレイショウ」に試作機3台を出展。
通り抜けられる空中ディスプレーや空中タッチパネルなどを展示した。
空中ディスプレーを紹介し、試作依頼を受け付ける専用サイトを開設し、営業活動を本格化した。
「既に大手企業から引き合いがあり、受注の見込みも立ちつつある」(同社)という。
2012年4月期に4000万円の売り上げを見込む。
今期は試作品の開発費や特許権の償却費用として約1億円を計上する予定。
量産化技術を確立し、パソコンのディスプレーやゲーム機、車載機器への展開も検討する。
同社はインターネットで注文を受け付ける写真集制作や遺影画像の加工サービスを手掛けている。
既存事業との相乗効果も見込んでいる。
URLリンク(www.nikkei.com)