11/09/08 02:34:02.31 PkmLLHw8
昔の4つのハイパーインフレーション収束では、通貨の供給が実際には減っていないのにも関わらず、
物価の上昇だけ止まるという現象が起きている。単純な貨幣数量説では説明がつかない。
このとき何が起きていたかというと、将来の貨幣の供給は止まるんだということが、信用される
政策が決定されていたわけ。こういうことから、どうやら将来に対する予測が現在の物価に影響
を与えるようだという話になったわけ。経済は自己実現的(例えば将来値上がりすると思って、今の
うちに買っておこうとみんなが思うと、需要が増えて本当に値上がりする)だから、ある政策を実施
する場合、将来の予測に与える影響を考慮しないといけないと考えられるようになった。
ハイパーインフレーション収束の逆バージョンが今の日本で起きていると理解すればいい。
つまり将来の金融政策が緩和的ではないと思われているから現在の金融緩和も効かず、デフレから
抜け出せない。だから将来に渡って緩和するんだと信じられればいい。そこでインフレターゲット
みたいなルールに基づく強制力のある政策が提案されたわけ。
で、日銀も期待に働きかけられればデフレ脱却は可能だと言っている。でも同時にそれは不可能だとも
言っている。ここで不思議に思うのは、期待に働きかけることが不可能なら、中央銀行はデフレ脱却は
おろか、インフレの抑制も無理だよなということになる。だったら独立した中央銀行とやら存在意義が
わからない。もう中銀なんかいらないよな。なんのためにあるの?馬とか鹿に背広着せてネクタイしめ
てをやらせても言いのではないかと思う。だいたい今の日銀は何が起きても見ているだけだし。
白川なんか見るより馬や鹿をみた方が可愛くて癒される。