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調査会社のテクノ・システム・リサーチ(東京・千代田)は1日、携帯電話や
ノートパソコンなどに使われるリチウムイオン電池の2011年4~6月期の
世界出荷実績を発表した。日本勢は33.7%と1~3月期に比べてシェアを
4.3ポイント落とした。東日本大震災による部材調達難が響いたためで、
韓国勢に初めて首位の座を明け渡した。
電池の最小単位であるセルの個数で集計した。韓国勢は低価格攻勢で携帯電話向け
などで販売を伸ばし、シェアを同4.9ポイント上昇の42.6%とした。世界トップの
サムスンSDIはシェア25.3%と同4.3ポイント上昇。3位のLG化学は同0.7ポイント
上昇の17.3%だった
一方、日本勢では世界4位のソニーが生産子会社や主要部材メーカーが被災した影響で
7.9%とシェアを2.5ポイント落とした。2位の三洋電機も同1.4%低下して18.4%となり、
親会社のパナソニック(4.6%)との合計値が初めて韓国サムスンSDIを下回った。
7~9月期は日本勢の生産体制がほぼ回復したが、「韓国勢や中国勢には価格競争力で
劣っており、10年に40%あったシェアの回復は厳しい情勢」(山本連三チーフアナリスト)。
今後は海外生産を拡大するなどのコスト改善策を迫られそうだ。
◎URLリンク(www.nikkei.com)