11/08/27 18:39:50.68
今月4日、日経朝刊1面には「日立・三菱重工統合へ」という大きく勇ましい文字が躍った。
日本の産業界を代表する2社が経営統合となれば、日本経済全体にとってもとてつもない
インパクトを持つこととなる。
ところが、翌日の他紙は「思惑にズレ」「交渉、困難に」などと前日の日経とは対照的な見出しに。
さらに、三菱重工は当日中に日経に対して「断固抗議する」と完全否定。前のめりだったとされる
日立もトーンダウンした。
26日の朝日新聞15面(オピニオン面)下部では、池上彰氏がこの件について「事情が変わったの
なら説明を」というコラムを掲載。その後の続報がない日経に対して、「どうなっているのか」と
苦言を呈している。
■新聞報道が事態を変える
池上氏はコラムの冒頭で、1969年元旦に当時の三菱銀行と第一銀行が合併すると読売新聞が報じ、
その報道が原因となって第一銀行内部から反対運動が起き、合併が中止になった事例を紹介。
「新聞の報道によって事態が変わってしまうことがあります」と述べ、今回の日経報道も
「それと同じことになるのか」と問う。
4日の日経報道の冒頭には「3日までに両者首脳が会談し、基本合意した。4日午後に発表する」と
書かれてあり、池上氏はこの冒頭部分には「自信を持って書いた特ダネをにおわせています」と感想を
述べるものの、
この記事を読むと、「経営統合」という言葉がある一方で、社会インフラ事業を統合した新会社を
設立とあります。両社が一緒に新会社を作るとしか書いてありません。どういうことかよく分から
ない部分があります。
と肝心の中身のあいまいさを指摘している。
■続報なき日経に「どうなっているのか」
指摘はその日の朝刊に留まらず、
●4日・日経朝刊「経営統合へ向け協議
↓
●4日・日経夕刊「将来の経営統合を視野」
↓
●5日・解説記事を掲載するのみ
と、その日のうちからトーンが落ちていき、その後は続報がない日経に「どうなっているのか」と、
池上氏は苦言を呈する。(※続く)
◎URLリンク(news.livedoor.com)