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かつて九州大学で行われた、臨床心理学の世界では有名な実験の話。
九州にはロウソクの原料となる櫨(ハゼ)の木が多く植えられ、このハゼは肌の弱い人が触れると、俗に「ハゼまけ」と呼ばれるカブレを起こす木として知られている。
そこで、ハゼまけの経験を持つ13人の被験者を集め、ハゼまけの実験と偽って、実は無害なクリの枝で被験者の片腕をこすり、反対側の腕は比較と称して、クリと偽ったハゼの枝でこすった。
その結果、クリと偽ったハゼの枝でこすった腕がカブレた者は0人。
反対に、ハゼと偽ったクリの枝でこすった腕がカブレた者は、13人中9人にのぼったという。