【インタビュー】伊藤穰一MIT所長「年功序列は若者に行動力発揮する機会与えぬ」[08/11]at BIZPLUS
【インタビュー】伊藤穰一MIT所長「年功序列は若者に行動力発揮する機会与えぬ」[08/11] - 暇つぶし2ch1: ◆YKPE/zzQbM @ゆきぺφ ★
11/08/11 23:43:47.43
 世界最先端の情報技術・文化研究で知られる米マサチューセッツ工科大学
(MIT)メディアラボ。同研究所のトップに初めて日本人が抜擢されて世界的な
話題になっている。

伊藤穰一氏(45)数多くのITベンチャー企業に投資し、米ビジネスウィーク誌でも
「アジアの星50人」「ネット上で最も影響力のある世界の25人」などに選ばれている
人物だ。世界を飛び回って活躍する彼の目に、今の日本はどう映っているのか。

 * * *

―伊藤さんは国際的な視点や人脈の広さもよく知られています。
そうした国際的視野から、日本、特に企業の現状をどう見ますか?

伊藤:日本は高齢化と年功序列などが続き、若者に行動力を発揮する機会を
与えていない。これでは優秀な若者は海外に出て行ってしまいます。
帰ってくればいいが帰ってこないことが心配ですね。

「モノ作り」というのは美しい言葉ですが、若者の数が減っている中で中国と
競争するなら、工場生産ではなく、ITなど少人数でも勝てるもので国際競争力を
つけるべきです。

―それには何が必要ですか?

伊藤:今、求められているのは、「創造力」と「一人一人が違うこと」。会社単位では
なく、個人単位で国際競争に勝つことが要請される時代にあっては、一人一人が
違うことをやって勝つしかありません。
戦後の高度成長期は「集団」の力があればよかったが、今は違うのです。日本人は
どうしても団体行動に慣れてしまっていて、「組織」が強いため、大企業も政府も
みんな同じ方向性でしか動けない。変化する力がなくなっているわけです。
構造的になかなか難しい。上の方だけ入れ替えても変わらない。

―そのための人材育成が大切だと。

伊藤:教育改革が叫ばれていますが、「教育」というより「学び」が重要だと思います。
「学び方」が変わった。これまでは先生から教えてもらったものを覚えるのが
「教育」でしたが、大人になっても学び続けられるような方法を教えるべきです。

 今は知恵と行動力、そして他とは違う工夫が必要な時代です。一人一人が
「学び」、成長して強くならなくてはいけない。政府もそうですが、「強い日本人」の
育成が急務です。

 でも悲観はしていません。日本はピンチの時ほど強くなる国だと思います。
東日本大震災もその一つのきっかけになるだろうと信じています。

●聞き手/武末幸繁(ジャーナリスト)

NEWSポストセブン
URLリンク(www.news-postseven.com)


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