11/08/13 01:07:43.89 XSs98BWF
>>614
前提条件として、国債を償還する必要性ってないんですよ。
GDPの計算式は簡単に書くと政府支出+設備投資+個人支出+純輸出となりますが、国債は経済のバランサーとして
政府支出に属します。 デフレの場合は設備投資も個人支出も伸びませんから、GDPの減少を防ぐために政府が
国債をすり国内に投資することでバランスをとります。 デフレが続く場合、これが延々と続くので総発行額はどんどん
増えていきます、これが今の日本の状況ですね。
次に国債による政府の国内投資ですが、これは出来るだけGDPに反映されるような乗数効果の高いものにしないと
あまり意味がありません。 例えば公共事業ですが、道路をどこかに作る場合、そこで雇われた人達が給料を貰い
生活費等としてそれを使い、そのお金をまたその支払い先の人が使い、というようにぐるぐるお金は回っていきます。
この回転率が高いほど乗数効果が高くなり、その分GDPが増加して税収も増加します。
ところが今の日本ではお金が充分に回らずGDPに反映されない貯蓄にまわってしまうため、個人貯蓄や企業の
内部留保が史上最高額を更新しています。 つまり、政府の投資が民間の貯蓄になってしまっているわけです。
国債の買い手は銀行や生命保険会社等金融機関ですが、利息や配当を預金者に支払わねばならないのに
設備投資は伸びず、個人も全体体として見ればローンを組むどころか貯蓄額増えてるので、借り手がいない。
貸して利息を稼いで、それを預金者に支払うことがしにくくなっていわけです。
なので銀行は国債に飛びつき、長期金利は1%を割ったりしているんですね。
ここに日本の今の問題があります。
では国債の発行額は幾らまで可能かといえば、日銀の買取もある以上正確には誰にもわかりません。
ただ上記の通り、金融機関にお金が余っていて借り手がいない以上、国債は引く手あまたであって限界を
気にするような状況ではないということです。
問題なのは、ここで増税をしてしまうと個人支出がまた冷え込み、結果的にGDPを減少させ国債利払い費の
対GDP比を悪化させ、それをフォローするためにまた国債を発行し、という悪循環に陥ることです。
そうではなく供給力が需要を上回っているデフレギャップを解消させるために、一時的にプライマリーバランスを
悪化させてでも国債を発行し、積極的な財政投資を政府が行えば、GDPは増加し景気は回復方向に向かい
デフレを脱却していくでしょう。
そして景気が回復し、GDPが増加し税収が増えていけばプライマリーバランスは黒字化し、その時にインフレの
加速防止として借り換えではなく、国債の償還が行われるというわけです。
結局国債はGDPの調整として、国内経済が停滞していれ発行して政府が投資をしてGDPを支えるし、反対に
経済が活発化していれば発行額は減り、経済が加速しすぎていれば償還する、というような役割をするもので
総発行額等はそもそも問題の本質とは関係ないということです。
長文失礼しました。