11/08/11 01:43:48.59 8SRSwf85
日銀が市中の国債を買い取ることで市中の通貨流通量を増加させた場合、
銀行は利殖手段を失いますから、どこかに利殖先を見つけなければなりません。
Aシナリオ
国内に無理に貸せば、無理にお金を借りるはめになった企業によって、裏の畑にビルが建ったり
くだらない企業の株が連日最高値を更新したり、美術品に法外な価格が付いたりします。
商品市場に流れた場合は、現在のFRB効果による物価値上がりと同じことになりますが、これは行政上の妨害指導で回避したい。
ビルが建てば建設需要があるのが例というか、資金が市中に流れ込めば物流商流が盛んになり、雇用も発生します。
雇用は持続的な消費を生みます。継続的な消費の最たるものが育児出産です。これが最善のシナリオと思います。
Bシナリオ
金融機関が海外に貸せば、円キャリーの発生です。
この場合すぐ円安効果が生まれ、輸出企業は一息つきますが、国内需要は喚起されません。
輸出企業がお金を稼いでくるのを待つことになります。中国やアメリカが輸入を減らせば一巻の終わりで、不安定です。
あまりこちらは喜ばしくありません。伊東正義や土光俊夫、三重野康のあたりの清貧シナリオです。