11/07/25 01:42:02.98 nEprTLBh
戦前は雇用が流動化しすぎ、工場の熟練労働者が簡単に転職していたそうである。
企業は労働者があまりにも簡単に転職するのに業を煮やし、国と企業を挙げて”転職は惡”キャンペーンを展開した。
これが終身雇用の萌芽である。
終身雇用が当たり前になってくると、クビになったり失業した人間を落伍者、転落者と社会は見なすようになった。
落伍者と見なされた人間は、失敗した人間と見なされるようになり、再就職が難しくなる。
これが再チャレンジ不可能社会の初期段階である。
そこに悪しき風である年齢差別がとどめを刺す。
再チャレンジ不可能社会の完成である。
再チャレンジ不可能社会とは実は企業自身が創り出したものなのだ。
新卒問題もまさにこの理屈なのだ。 しかるべき時に就職できなかった。
たったそれだけで人生が終わってしまうのは、彼らが失敗者、落伍者と見なされれてしまうからである。
そしてこの社会は失敗者には決してチャンスを与えようとはしない。
再チャレンジの機会そのものが奪われる社会なのである。