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生命保険の加入率が低下傾向にある。生命保険文化センターの調べによると、世帯加入率
は1991年の94%から2009年には86%まで大きく下落した。特に30歳未満の若年層の加入率
は現在61%と約4割が保険に加入していない。
その原因は雇用環境の厳しさと給与収入の減少にある。この間の平均世帯月収は47万円
から43万円に減っている。
そもそも、日本人は生命保険に入り過ぎだ。誰でも病気やけがの医療費が心配だが、日本
では国民全員が公的な健康保険に加入して年収の4.3%、29万円の保険料を負担している。
しかし、健康保険だけでは足らないとして、民間の医療保険にもこぞって加入しているの
だ。40歳夫婦の家族の場合、一般に医療保険料が年収の約3.8%程度にもなる。その結果、
健康保険と民間の医療保険料とを合わせると年収の8.1%で約54万円も医療保険料に支払う
ことになる。
一方、平均的貯蓄は内閣府の調査によると2.6%の18万円しかできていない。これでは
保険と貯蓄のバランスが崩れている。民間の保険を減らし、貯蓄をもっと優先すべきだ。
「万一」に備えても、「毎日」の生活が破たんするようでは本末転倒だ。
「日経マネーDIGITAL」FP快刀乱麻より (c)日経BP社 日経マネー編集部
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