11/07/21 08:50:35.96
先月末に開業した京滬(けいこ)高速鉄道による打撃を懸念していた北京-上海間の航空路線だが、
客足もチケット代も通常に戻りつつあり、当初の予想ほど影響は大きくないことが分かった。
高速鉄道の開業に際し、飛行機の利用客は15%前後減少するとの予測が出され、
半額以下に値下げされたチケットも多かった。
しかし実際は、高速鉄道の開業前と変わらない85~90%の搭乗率を維持しており、
チケット代も2割引きから正規価格まで回復しているという。
利用客の流出を防いだ最大の理由は、高速鉄道に対する「安全性と時間の正確さ」というイメージが
相次ぐ故障や遅延で壊されたことにある。
海通証券のアナリスト、鈕宇鳴氏は「緊急時の対応も飛行機の方が上だ」と指摘する。
しかし、一般的に開業から1年が経過すると、高速鉄道の故障は格段に減少する。
その一方で、“新しいもの好き”の利用客が、飛行機に戻る可能性も高い。
日本や欧州の例を参考に、飛行機から20%前後の利用客を奪えると期待していた高速鉄道だったが、
現時点では、10%程度に落ち着くというのが業界内の見方だ。
その理由として、中信証券アナリスト、張宏波氏は
「欧米に比べ、中国の航空市場はまだ成長過程にある。高速鉄道が民間航空会社の勢いを止めることは
難しい」と分析している。
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