11/07/07 12:11:17.37
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“各原発の稼働状況”という表は
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政府は6日、全原発を対象に新たに安全性を点検するストレステスト(耐性試験)を行うと発表したが、
経済産業省原子力安全・保安院は6月、定期検査中の原発は「安全」と宣言したばかり。
方針変更の背景には、原発再稼働を急ごうとした海江田万里経産相に対し、脱原発に傾く菅直人首相が
待ったをかけたことがある。
政府の迷走は立地自治体や国民の不信を高める。
九州電力玄海原発(佐賀県)などの再稼働が遅れるのは必至で、夏場の電力不足懸念が一段と強まりそうだ。
「原子力安全委員会に聞いたのか」。
6月29日に玄海原発の地元に再稼働を要請した海江田氏を待っていたのは、首相の厳しい言葉だった。
安全委員会の了解を取っていないことをなじる首相に対し、海江田氏は「安全委員会を通すという
法律になっていない」と反論。
首相は「それで国民が納得するのか」と再稼働に反対する姿勢を鮮明にした。
しかし、海江田氏が6月18日に行った安全宣言に首相は「私も全く同じ」と同調していた。
突然、はしごを外された海江田氏は鳩山由紀夫前首相らに「首相の独走」を報告。
「もう頭に来た。今さら何を言っているんだ」と怒りをぶちまけた。
首相が中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止要請を発表したのは5月6日。
その時点で「ほかの原発は別」というのが政府内の共通認識で、経産省は夏の電力不足を回避しようと
立地自治体が最も理解を示している玄海原発の再稼働に照準を合わせ、説得に動いた。
海江田氏の要請を受け玄海町は7月4日、九州電力に再稼働への同意を伝えた。
「古川康知事が要望する首相との会談が実現すれば再稼働できる可能性が高い」(経産省幹部)状況まで
こぎつけたところで、ブレーキをかけられた。脱原発を続投の原動力にしている首相が、
自ら再稼働要請する場面を作りたくなかったとの見方もある。
現行制度は経産省原子力安全・保安院の検査で再稼働の是非を判断する仕組みになっている。
だが、首相は「(東京電力福島第1原発事故で)一番失敗した役所が自分で作った基準で
『はい、安全です』なんて通用するわけないだろう」と周辺に語り、安全委員会を所管することになった
細野豪志原発事故担当相をストレステストに関与させることにした。
首相は6日の衆院予算委で、海江田氏の安全宣言を事前に了解していたかを聞かれ
「本人に聞いて」と否定。
海江田氏も「事前にということはない」、安全委員会の班目春樹委員長も「事前に見ていない」と述べ、
経産省の独断を印象づけるやりとりとなった。
ストレステストについて首相周辺は
「動かすための基準か、将来的に止めるための基準かを考えた方がいい」と再稼働ありきの経産省をけん制。
「首相は脱原発を掲げて8月に衆院解散・総選挙に踏み切るのではないか」との臆測も広がる。
-続きます-