11/07/02 22:10:09.45 ZnlB09Ao
>>755
■デフレの原因は、金融緩和しても賃金は上がらないから。「公務員の給与が高い」のではなく、「人的不良債権企業が民間の平均給与を引き下げている」
《適正な水準・基準》をどちらに置くかの問題。「民間が低いからそちらに合わせる」か、「民間の人的不良債権企業を清算し、民間の平均給与を引き上げる」か。
スウェーデンは、同一労働同一賃金で引き上げた金額について来れない企業は、国家の成長にとって不良債権であるとして、潰して新陳代謝を進めている。
カナダでは、引き上げた最低賃金について来れない企業は、融資する銀行にとって利益が低く将来の不良債権になるとして、融資をストップし潰して不良債権を作らないようにし、
銀行の体力を高め、また国家は危機の際に銀行に投入する税金が少なくて済む。だから、リーマンショックでもカナダの銀行のダメージは少なかったし、自己資本比率も高い。
実は、日本にも、スウェーデンやカナダのような人的不良債権企業の処理制度はある。そう、最低賃金制度。
日本の最低賃金制度も本来は、その金額について来れない企業を潰して、人的不良債権企業を作らず、新陳代謝を進めることが目的。
最低賃金は本来、適者・優良種のみが生存するようにし、不良種をふるいにかけて落とす制度。
最低賃金や同一労働同一賃金でも、利益がでる企業体質にした企業しか生き残れない、《適者生存の時代》が本来の資本主義。
日本は、資本主義をして来なかった。
不動産などの物的不良債権では、処理を先延ばしにし溜まってしまったため、処理する際の必要金額が大きくなってしまった。
処理すべき時に処理していれば、こうはならなかった。
人的不良債権企業も同じ。本来は最低賃金制度により、毎年きちんと処理してくるべきだったのに、して来なかった。
だから、溜まりに溜まってしまい、これからやると規模が大きくなるから、それに替わる新陳代謝にも時間がかかってしまう。
しかし、物的不良債権処理がそうであったように、いつかはやらなければいけない。
制度はある、運用して来なかったことが問題なのだ。
なぜ適切な運用《水準引き上げ》をして来なかったのか?高度成長期は自然に給与増。バブル崩壊後は、適切な運用をすると選挙でマイナスになるため、しなかった。