11/06/28 16:08:44.54
ソースは
URLリンク(www.iza.ne.jp)
[1/2]
ページをいくらめくっても「ヒュンダイ(現代自動車)」が顔を出す。
ジェトロ(日本貿易振興機構)サンパウロセンターの原宏次長(48)はブラジルの一流紙誌に
連日掲載される韓国最大の自動車メーカー、現代自動車の広告に目を通すのが日課となった。
「最も多い日で1面から連続11ページ。毎日少しずつ改良が加えられ、読者は次第に現代自動車が
一番格好いいと思うようになる」
ブラジルの玄関口、サンパウロの国際空港では世界最大の電機メーカー、サムスン電子の
巨大モニターが出迎え、高速道路沿いは、サムスンとLG電子の看板が目立つ。両社は国内の
薄型テレビ市場の5割を握る。
現代自動車はイタリア人デザイナーを起用、中高級車に5年の長期保証をつけ、
ブラジルへ進出した2005年に1523台だった販売台数を10年、10万6017台へ伸ばした。
シェアは1958年に進出したトヨタを抜き7位に躍り出た。東北部の都市サルバドルにある
現代自動車のディーラーで、販売員のファビオ・オリビエリさん(32)は
「『5anos(5年)保証』という広告が支持を得ている」と話した。
◆後発ゆえ命がけ
日本のお家芸であるはずの車と家電分野で、韓国企業がブラジルを席巻している。
背景には自国市場が人口4977万人と狭く「輸出立国」を目指さざるを得ない事情がある。
貿易依存度は10年、GDP(国内総生産)の87%に達し、日本の2割を大きく上回る。
韓国のジェトロに相当する「コトラ(大韓貿易投資振興公社)」サンパウロ局の金斗寧局長(51)は
「韓国企業は00年前後、日本が先進国市場に固執している間に、新興国へ優秀な社員を次々に
送り込んだ。日本と比べ後発だったがゆえに命がけでリスクを取ってきた」と説明する。
ブラジルの輸入相手国で韓国は10年に5位となり初めて日本を抜き去った。
マーケティング戦略も徹底している。
多摩大学の金美徳教授(48)=韓国経済=は「日本が『いいものを作れば売れる』と技術に
こだわる一方、韓国は各国の好みに合わせた製品を開発した。
バンクーバー五輪で3回転半ジャンプという技術にこだわった浅田真央選手に、
カナダへ移住してまで現地化を貫いた金妍児(キムヨナ)選手が勝利したことと構図は同じだ」と
指摘する。
-続きます-