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九州電力の株主総会が２８日、福岡市内のホテルで開かれ、東京電力福島第１原発事故を受け、
株主から原発の安全や必要性をただす質問が相次いだ。株主からは原発停止などを求める提案が
あったが、賛成少数で否決された。
九電の真部利応社長は原発について「安全性を大前提として重要性は変わらない」と強調。
停止中の玄海原発（佐賀県玄海町）２、３号機は、電力の安定供給や地域経済への影響から
早期に再開したい考えをあらためて示した。
原発事故を起こした東電や、政府の要請で運転を止めた浜岡原発を抱える中部電力も同日、
株主総会を開催。３社とも「脱原発」の株主提案が出された。
九電では、脱原発を掲げる「九電消費者株主の会」のメンバーら７０人が４議案を提出。
古い原発から順次停止・廃炉▽新設・増設を行わない▽使用済み核燃料を再利用する
プルサーマル発電の中止－などを定款に盛り込むように求めたが、いずれも否決された。
九電の総会は午前１０時に始まり、昨年の約２倍で過去最多となる１２７２人（午前１１時現在）が
出席。開催時間も約３時間４０分で過去最長だった。
会場周辺には反原発の市民らが九州各地から集まり、総会会場を「人間の鎖」で囲んだり、
福岡市・天神をデモ行進したりして原発廃止を訴えた。
総会では、原発の安全対策に質問が集中。
会社側は「緊急安全対策を実施し、国から適切と評価された。徹底して安全運転に努めており、
（震災など）非常時にも万全を期している」と原発再稼働に理解を求めた。
脱原発に関連する議案は毎年、株主提案されている。
可決には行使された議決権の３分の２以上の賛成が必要だが、例年、賛成票は５％程度。
今回、賛成がどの程度あったかは総会終了後に公表されるが、例年より大幅に伸びていれば、
今後の原子力政策に影響を与える可能性もある。
ソースは
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九電の株主総会会場のホテルを「人間の鎖」で囲む反原発団体などの関係者たち＝２８日午前９時すぎ、福岡市中央区渡辺通
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九州電力 URLﾘﾝｸ(www.kyuden.co.jp)
株価 URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)
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