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関西電力が7月1日~9月22日(8月12~16日を除く)の平日午前9時~午後8時に
企業や家庭に要請する「一律15%節電」が、目標値を下回った場合、同社が今夏の電力の
安定供給に必要としている5%の供給予備率を確保できなくなる日が計25日に上ることが
27日、分かった。
「昨年並みの猛暑が続けば」との仮定だが、工場やオフィスなどで一段の節電が求められそうだ。
関電の今年7月の供給力は3021万キロワット。
定期検査に入った福井県内の原子力発電所が相次いで運転を停止し、地元から運転再開の同意を
得られていないため、新たに原発2基が定検に入る8月は供給力が2938万キロワット、
9月は2906万キロワットに落ちる。
日や月などある期間中で最も多く使用した1時間平均の電力を指す「最大電力」は、昨夏の
関電管内では8月19日の3095万キロワットが最高だった。
今夏の供給力から供給予備率5%分を差し引いた実質的な供給力と、昨夏の日ごとの
最大電力実績を比較すると、実質的な今夏の供給力が昨夏の最大電力実績を下回る日が
7月で4日、8月で16日、9月(22日まで)で5日あり、今年も昨年並みの猛暑で
節電しなければ供給予備率5%の確保さえおぼつかなくなり、電力の安定供給に不安が生じる。
これら計25日はいずれも平日。
一方、昨年同期の土・日曜とお盆休みに最高気温が35度以上になったのは計11日あったが、
最大電力はいずれも平日のピーク時の85%前後で、今夏の供給力の範囲内に収まっている。
気象庁の7~9月の3カ月予報によると、西日本(九州-近畿)の平均気温は平年より高めか、
平年並みの可能性が高い。特に7月は高温傾向が強く、9月は残暑が厳しいという。
昨夏の最大電力の最高値3095万キロワットのベースで関電が要請している一律15%節電が
達成された場合、電力需要は約2630万キロワットに下がり、予備率5%分を差し引いた
8月の供給力約2798万キロワットでもカバーできる計算だ。
しかし、節電が10%を下回るようなら電力不足が深刻化し、大規模停電が生じる可能性も
高まる。
【供給予備率】
電気はためておけないため、故障や事故のほか、電力需要が予想外に急増した場合でも安定して
電気を供給するには、設備にゆとりが必要。
この余力が供給予備力で、需要に対する供給予備力の比率を供給予備率という。
予備率は安定供給のために10%前後が必要とされているが、関電は今夏、必要な予備率を
5%と見込んでいる。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
関西電力 URLリンク(www.kepco.co.jp)
株価 URLリンク(www.nikkei.com)
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