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農林水産省は、1~6か月先の売買価格を事前に決めておくコメ先物取引の試験上場を認可する方向で
調整に入った。
コメ先物取引を巡っては、東京穀物商品取引所(東穀)と関西商品取引所が今年3月に上場を申請しており、
正式に認可されれば、コメ先物の上場は約70年ぶりとなる。2年間の試験上場を経て、本格上場となる
見通しだ。
鹿野農相は24日の閣議後の記者会見で、「認可をしないという考え方に立つことは難しい」と語った。コメの先物
取引が実現すれば、農家にとっては、田植え前に、収穫後の収入をある程度予想することができるため、作付け
計画を立てやすくなる。
ただ、先物取引の上場については生産者団体などが強く反対している。東日本大震災で食料の供給能力が
低下している中で、大量の投機資金が流入すれば、コメ価格が乱高下する恐れがあるためだ。
(2011年6月24日19時52分 読売新聞)
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