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[東京/ロンドン 15日 ロイター] バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが14日発表した
6月のファンドマネジャー調査によると、世界の投資家のリスク許容度を示すRisk& Liquidityが
過去10年の平均以下になり、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。
また日本株は最もオーバーウエートしたくない市場となった。
調査によると、世界の投資家のリスク許容度を示すRisk& Liquidity指標は45%から38%に低下、
過去10年の平均以下を記録した。世界の投資家はQE2後の世界に怯えているようだ、という。
資産配分では、ネット・オーバーウエート(オーバーウエートからアンダーウエートを差し引いた割合)は
株式が27%となり、前月の41%から大きく低下。商品も12%から6%に半減した。
一方で債券はマイナス44%がマイナス35%に、現金が6%から18%に高まった。
現金のウエートは、日米の中央銀行が金融緩和を行う以前の昨年9月の水準に上昇した。
一方、日本株を最もオーバーウエートしたい世界の投資家は(アンダーウエートを引いたネット)、
5月のマイナス13%から6月はマイナス10%に改善したが、前回最下位だったユーロ株が
マイナス16%からマイナス7%に大幅に改善したため、日本株は最もオーバーウエートしたくない
市場に転落した。
世界の投資家の日本株ポジションはマイナス17%からマイナス22%と、アンダーウエートが拡大した。
最もオーバーウエートしたい市場となったのは新興国で22%。前月は16%だった。
前回1位だった米国株は17%から7%に人気が急減した。
新興国で最も人気が高いのはロシアで、ネットのオーバーウエートは前月の53%から67%に
上昇した。
中国株は前月の58%から33%へとほぼ半分の水準に低下し、2月以来で最低となった。
中国の経済成長が鈍化するとの懸念が強まったため。
インドはネットのアンダーウエートが前月の47%から20%に縮小した。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのグローバルエクイティ・ストラテジスト、マイケル・ペン氏は
ロイターに対して「中国に関する見方は急速に悪化しており、ハードランディングするとの予測が
増えている」と述べた。
調査は6月3日から9日に実施。対象はファンドマネジャー282人で、運用資産総額は8280億ドル。
ソースは
URLリンク(jp.reuters.com)