11/06/13 14:40:41.14
ソースは
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)
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6月13日(ブルームバーグ):田舎に農場を買い、銃を1丁か2丁用意し、ハイパーインフレや
壊滅的な破綻に備えよ。ヘッジファンドマネジャーのJ・カイル・バス氏と30分も話せば、
誰もがそういう気持ちになる。
米ダラスのヘイマン・アドバイザーズを率いるバス氏が想定している破綻劇は、
ギリシャでもなければスペインについてでもない。世界3位の経済大国、日本のことだ。
日本国債の空売りは、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場が崩壊する前の
サブプライム証券の空売り以上に「抗し難い」取引だと断言している。
日本に対する空売りはここ数年負け込んでいるが、地震と津波、そして原子力発電所の危機が、
国内総生産(GDP)の2倍超の公的債務を抱える日本に対する見通しを変化させた。
崩壊は必至であり、利回りが世界最低水準となっている日本国債は空売りにはうってつけだと
バス氏は言う。
同氏の主張はこうだ。中央政府が歳入の半分以上を国債関連費に充てている日本は、
人口縮小・高齢化が続く中、現在と同等の金利で資金を調達するのが困難になる。
3月11日に発生した東日本大震災の被害額は日本政府が当初試算していた最大25兆円を
はるかに上回り、国自体が危うくなる。バス氏の認識では、過去最大の国債バブルも
身を潜めている。
果たしてバス氏は正しいのか。世界が日本の国債バブルに十分な注意を払っていないというのは
正しいが、それでも歴史は、アジア一裕福な日本を混乱に陥れる国家破綻に賭ける同氏を
支持することにはならないだろう。
■「将棋倒し」
バス氏はブルームバーグ・リンクがニューヨークで先週主催した会議で日本国債の空売りについて
触れ、「今から何年後か、恐らく5-7年後に現在を振り返ってわれわれは、あの時は生涯で
最も見通しの明確な状況だったと言うことだろう」と語った。
10年国債の利回りが約16%と欧州で最も危機的なギリシャについて、同氏は国民が緊縮財政を
拒否し景気が後退する中で、デフォルト(債務不履行)を余儀なくされると予想。
信用市場で理屈抜きの反応が続き、他国が犠牲になり、「ソブリンの将棋倒しが始まれば、
日本はすぐに注目を集めることになるだろう」と述べた。
誰もがバス氏のように考えているわけではない。
東京に本社を置くロジャーズ・インベストメント・アドバイザーズのエドワード・ロジャーズ
最高経営責任者(CEO)は、日本国債の相場下落に大きく賭ける傾向は見られないと話す。
-続きます-