11/06/15 08:02:32.63 fO9DAP+s
話しの趣旨が理解できてない人がいるので解説しますが、
10年前から言われていた財政危機論は、要点を言うと、
このままで10数年後には財政が破綻してしまう。今のうちに
何らかの対策を立てましょうというが趣旨です。一部の人は
除いて、来年にも破綻しますと言っていた人はいませんでした。
財政楽観論者の話も解説しときましょう。楽観論者の主張の趣旨は、
財政問題といってもいますぐではない。だから景気回復を優先すべき。
景気が回復すれば、税収アップで財政出動分は取り返すことができ、
景気回復したら増税せよというのが論拠です。
面白いことに悲観論者も楽観論者も、破綻はまだ先であり、将来の増税も
同じなのです。しかし、現在の状況は楽観論者の想定を遙かに超えています。
どんな楽観論者も、税収より多い新規国債で財政を賄うことが長期間可能など
誰も言っていません。
震災前にこのペースだとあと数年で問題発生するという意見が主流になってきました。
それは、団塊世代が大量に年金受給開始するのと、保険の受取や預金の取崩が始まる
からです。だいたい2013年くらいからだと言われたいました。それが震災前からあった
増税論の根拠です。しかし、震災・原発事故で話しが大きく悪い方向に振れました。
震災原発関連で通常の予算の不足分だけの国債発行だけでなく、巨額な震災・原発関連
の資金調達も必要になったのです。だから目先の資金調達と国債の信認が問題視される
ようになったのです。